例えば木造住宅を建築する時、一般的には名の知れたハウスメ-カ-、工務店、大工さんに依頼すると思いますが、その場合まず間取り図を描いてきます。 工事の着工に必要な確認申請書を提出するのに図面が5~6枚必要で、これで十万単位のお金がかかります。「サービスで」と言っても人が動きますので、この分は工事費に上乗せされていると思います。
その5~6枚の図面で見積もりし工事金額が決定した場合、問題になるのは○○一式という項目です。○○一式が並んだ見積書では、その妥当性は一般の人はもちろん専門家でも分かりません。又他社との比較のしようがありません。
設計者は、後述「設計の進め方」の過程のように、数回の打合わせ・設計図書作成の後、その流れに沿って見積書の妥当性をチェックし、各工事段階でも監理・登記などあらゆる時点でアドバイスや提言をいたします。これらの業務と建築物の価値を高めることを考え合わせると設計・監理料の10%の価値は、充分あると思いませんか。
狭小敷地では物理的に建築可能面積が少ないわけですから、有効利用を考えるしかありません。平面的にだけ考えると決まった面積しかありませんが、立体的に考えると、基準法にのっとって延床面積を増やせたり、又、光・風などの取り入れ方の工夫により視覚的な広がりを感じさせたりすることができるのです。設計に長年携わってきて経験の積み重ねがあるからこそ出来ることが多々あるのです。
普通の家という場合、現在のお住まいや隣近所の住宅をイメ-ジしていると思うのですが、家本体の構造・性能・各設備機器などは、近年目まぐるしく進歩しています。なおかつ人は毎年必ず年齢を重ねていきますので、健康面・コスト面も含め、30年或いはそれ以上を見通して考慮すべきことは多々あるはずです。そういった多方面についてのアドバイスができるのが、経験豊富な設計者なのです。一度設計事務所にお声がけしてみてください。